海賊王子ヒースコート




 食堂にて。

「ほい、今朝のメインはシチューです!」

料理長ロディが人数分の皿にシチューをよそり、テーブルのど真ん中にパンの入ったカゴをドカッと置いた。


「沢山あるからドンドン食えな!」

アイリーンの前にもシチューの皿を置く。

それからもロディは食堂と厨房を行ったり来たりで忙しそうだ。


「この分じゃ、今日の昼と夜もシチューだな」

アイリーンの隣でヒースコートが呟いた。


「良くね?ロディのシチュー旨いし」

嬉しそうに言いながら、さっそくスプーンでシチューを食べ始めるレイバン。


それを見てアイリーンも恐る恐る食べてみることにした。


「…ん、美味しい」


一口食べて、自然と出た感想。

屋敷でいいものを食べていたお嬢様にも「美味しい」と言わすロディの腕前は、一流コックと同等だ。