「悠太…好き、大好き」


もう、この言葉しか私には思いつかなかった。


「俺も…真奈美が好きだよ」


そう言って悠太は優しく、宝物を包むように私を抱きしめてくれてた。


「真奈美、手出してみて」


「手??」


私は言われるままに手を出した。


「っ」


その差し出した私の小指にはめられたものは、一つの指輪。