ふっと息を吐きながら蓮は私の頭に手を乗せる。 「あいつさ、バンドが終わったら早く帰ろうとしてんだぜ?それも毎回」 嘘だ…だってそれなら私とのデートに遅れるはずがないじゃん。 だけど、蓮が嘘を言うはずもなくて…。 「ま、最後まで聞けって」