雨のち虹




ふっと息を吐きながら蓮は私の頭に手を乗せる。


「あいつさ、バンドが終わったら早く帰ろうとしてんだぜ?それも毎回」


嘘だ…だってそれなら私とのデートに遅れるはずがないじゃん。


だけど、蓮が嘘を言うはずもなくて…。


「ま、最後まで聞けって」