まさに修羅場。
女は凄い剣幕で睨んでくる
怖い怖い。
「何、この子!!
せっかくいいところだったのに!」
怒った様子で乱れた制服を直し始めた
『あの、私戻るんで続き楽しんでください』
こんな場所に居るのは嫌なので、そう言うと
「こんな気分で続きなんて出来る訳無いでしょ!
あーぁ、ホント最悪。
じゃあね、咲夜(サクヤ)」
「んっ」
一緒に居た男子にキスをして帰って行った
屋上を出る瞬間、キッと睨まれた
『はぁ。最悪...』
へなへなぁと座り込んで、前髪をくしゃっとする
絶対根に持つなぁ、あの人。
「くっくっく。」
さっきの人と一緒に居た男が喉で笑うようにクツクツと笑い始めた
「邪魔したのに、続きどーぞとかっククッ。あーもうムリ」
笑いを堪えながら話していたが、限界がきたのか、声を出して笑い出した
『・・・』
いっこうに、その笑いは収まる気配がない
『そんなに笑わなくても、イイじゃないですか。失礼です(ムゥ』
「ごめんごめん。だからそんなに怒んないで」
顔を上げた彼の顔を見た瞬間に、顔が熱くなったような気がした
