ガチャ
屋上のドアを開けたとき、
私の頬を風がなぞった
『気持ちいい...』
そう思い、私の指定席へ向かった
だがそれは、出来なかった。
「んっ、、やぁ...」
「声、抑えて。」
男女の声。
だいたい予想はついたが、壁の影からそぉっと覗いた
着崩した制服。
抱きしめ合う男女。
そして、
「んっ、やばっ、いっ」
甘ったるい女の声。
最悪...
せっかく休めると思ったのに。
他の場所でサボろうと思い、
動いた瞬間
ドサッ
肩にかけていたカバンを落としてしまった
『ヤバッ』
と思ったときは、既に遅く
「誰?」
見つかってしまった
