言葉が出なかった。



俺が、遊んでたばっかりに。



香織に―――――

一生消えない傷をつけちまった。





「じゃ、ロープだけ切っとくね。


 ここは東町だから、あとは

 まぁ頑張って帰ってよ」





ロープを切り、女はすぐに

立ち去った。






「……香織…」




「勇斗……」



「ごめ「ごめんねっ」





「え」