ダッダッダッダッダッ…



[はぁ…はぁ…はぁ…]








(逃げてきてしまった…)





私はトイレで顔を洗った。




(お姫様抱っこされたの初めてだ……好きじゃないのになに私はよろこんでんのよ……)



私はひざをついた。




涙がとまらなかった。






(辛いよ……辛いよ……好きなのに…好きだっていってるのに……どうして気づいてくれないの……勘違いしちゃうじゃん…隆平のバカ……)



私は心のなかで叫んだ。




すると




ブブッブブッブブッ




携帯のバイブが鳴り響く。





私は携帯を見た。




新着メール…





隆平からだった……





いんまさっきはごめん……お前の気持ちは…分かった…琴音の気持ち…知らなくてごめん……でももう俺は素子にOKしたから……本当にごめん……俺よりもっといい人に出会えよ!






(なにかっこいいこといってんの……)




私は顔をごしごし洗い、家に帰った。