レンタルキス ~ファーストラブ~

帰っちゃった...


「1人カラオケにでも行きますか。」

椅子から立ち上がりカバンを持って教室を出ていく。





「♪世界で1番君が好きDA☆♪」

ふぅー。気分いい!

てかあたしさっきから恋愛曲しか歌ってないような..


コンコン...。

?誰だろ。

「こんにちは!貴方の歌声素晴らしいですね!」

「は、はぁ...、ありがとうございます」
誰?2人の内1人が真面目そうで1人チャラそう...。

「俺らと歌おうぜー?」
あたし、チャラい人苦手...

でも、暇つぶしにそこの2人と歌おうかな。

「いいよ、料金は自分達で払ってよね。」

「いいの?じゃあ、僕君の隣来ていいかな?」

「...どぅぞ...。」

「じゃあ俺っちは逆の隣!」

なに、こいつら。
馴れ馴れしい。

「あの...私歌いますよ?」

「どうぞ〜」




「♪♪♪♪」
あー、歌い切ったー!

2人とも盛り上げてくれたし!
超歌いやすかった!

「君、本当にいい声してんね」

「なぁ、俺達にもっといい声だして?」

な...なんだろぅ...
2人が近すぎる。

「あ、あたし帰りま━━━━…」

立ち上がろうとした瞬間、チャラい人が私の腕を掴んだ。

「もぅちょっと居ようよー」

「は、離して下さい!!」