「永理奈ー、今日どっか寄らない?」
「ごめん!今日すぐ家に帰んなきゃ駄目でさ」
「そっか...。じゃあまた明日!!」
HRが終わり、皆帰ってゆく。
暇...家に帰りたくない。
教室でボーッとしてようかな。
「...」
夕日が綺麗。
教室がオレンジ色のライトに染まっていく...。
「あれ?お前帰んねーの?」
急にドアの方で声がしたからビックリして振り返った。
「れん...」
気付けば皆居なかった。
教室にはあたしとれん、2人。
「まだ...帰りたくないんだよね...」
「ふぅーん?そっか。じゃ俺バイトだから」
「バイバイ」
