「お前さ...」

「へ?」

少し泣きやんだあたしの声は変だった。


「無防備すぎ」

...う、さっきの人にも言われた...。

「スカート短すぎ」
「ナンパされたら普通断るくね?...一目惚れ以外。」

「!!あっあたしっ一目惚れなんか...!!」

「じゃあ何で招いた、こんな密室の中お前1人いて、男2人、おかしいと思わなかったか?」

うぅ、お、思いましたとも。
だけど、あの時1人だったからつまんなかっただけで...

なんて言えないよ、


黙っているあたしをれんが体を離し、手を握った。
まっすぐ、れんの瞳に吸い込まれるように見つめちゃうあたし。

「...はぁ、でも、無事でよかった。」

「ごめんなさい。」

「お前の体、見られたくなかった。」
「スゲーむかついた。」

「れん...」
れんが言った言葉に、胸が締め付けられた。
前とは違う、なんだか、後悔したような感じだ。

「あのー、もぅお時間ですよー?」

え!?

あ...さっきの店員さんだ。

「あ、で、ではっ今帰ります!!」
今までの全部見られてた!?
俯いて赤面しちゃう。