「本当、驚いたわよ」



女は一室の扉を開けながら言った



「まあ座ってよ」



私はリュックと手袋を外して机に置いてパイプ椅子に座った


女は向かい側の椅子に座った




「じゃあ高校生よね?

今日、平日だけど学校は?
休日かテストか何か?」



「学校、行ってない」


「え?何で?」



女は又もや驚いた



「理由は言えない」


「そうなの

で本題だけど学校にも行って無いって事は…


此処で働かない?」



「…」




私は黙った




「学校行ってないけど一応、高校生だから月給8千位だけど、
まあ余分に働いた月については一万位貰えるよ

どう?やってみない?」




私はどう応えて良いのか解らなかった