「浬士は大学に行きたいか?」



「大学?」



「学校だよ


高校より広大な土地で高校より自由な規則がある

まあ大学は女子単独というのを聞いた事が無い」



「この1年だけで学校は十分」



「そうか」




由は安堵したように微笑んだ



「そんなに大学に行かないのが安心?」



「あぁ

大学に行くと男が居るからな」



「そんな男を犬猿しなくても良く無いか?」



「解ってねぇなぁ

男っていうのは表では誠実そうでも裏では善からぬ事を考えてるもんだぜ?」



「由もか?」



「俺は表でも善からぬ事を考えているさ

今日はお前を抱こうか抱かまいか、とか?」




由はニヤリと笑った





さっきの優しい微笑みは何処へ消えたんだ‥









私は由の言葉を無視する事にした