「僕、浬士の父親じゃないんです

この子の両親は事故で亡くなりまして僕が保護者代わりなんです」


「そうでしたか
それは失礼しました


ごめんな櫻井」



「いえ」





「それで本題なんですが

浬士さんは授業態度も良くて勉強もよく出来て皆の手本になります

それに英語が話せるんですね
凄いですね、
あんなに話せる人は居ませんよ

何か習っていたんですか?」



「いえ特には

僕が少し話せるものですから覚えたんだと思います」



「そうだったんですか

テストの結果が楽しみです」



先生は笑んだ




「そうですね」







「それで浬士さんは進路について何処に進むか決まっていますか?」



「進路、ですか」