「担任って男なのか?」
「もしかして知らなかった?」
「当たり前だ
女の方が多いから男に当たるとは思わなかったがまさか、男になるとは‥
校長に頼んでおくんだったな」
由は後悔しているみたいだ
「今更、仕方ないよ」
「でも気になる」
由は眉を寄せた
「もう行こう」
私は呆れて教室に入り先生の斜め前に座った
由は先生の前に座った
「初めまして担任の柳です」
「こちらこそ
浬士の保護者の工藤です」
由は少し低い声で言った
由を見上げたら先生をずっと見つめている
見つめ過ぎだろ‥
「少しお聞きたいのですが
浬士さんの名字は櫻井なんですが親の名字は工藤というのは?」