車から由が降りてきて私の前に立った
「寒い中、待ってたのか?」
「寒く無いよ」
「嘘付け
こんなに冷たい」
由は私を引き寄せた
暖かい‥
「ごめんな」
「大丈夫」
「帰ろう」
私は頷き助手席に乗り込んだ
由も乗り込んで車が動き出した
「学校、どうだった?」
「普通」
「普通かよ
友達出来たか?」
「そのような人は出来た」
「そうか
で?話したい事って?」
「先生に懇談があるって言われたけど懇談って何?」
「懇談?
もう有るのか早いな
それで懇談っていうのはな、
先生と親と子供で進路について話す事を懇談っていうんだ
で?その紙を貰ってきたのか?」
私は鞄から懇談の紙を出した
「3年だから三者になるな」
「…」
良く解らないから由に任せよう