「知らせておいて良かったですかね?」
「助かったよ蔵智」
「いえ
では僕はこれで失礼します」
蔵智がソファーから立ち上がった
「蔵智、又何か動きがあったら知らせてくれ」
由は蔵智に言った
「はい」
蔵智は部屋から出ていった
「…又、殺す事になるのか?」
由は呟くように言った
「由が殺すなと言うなら殺さない」
「なら、殺すな
もう浬士には人を殺して欲しく無い」
「何で」
「普通の女になって欲しいからだ」
「だが青と対決していない
あのまま殺しに来ないとは限らない」
「そうだな‥
殺す以上にお前が死ぬ事が怖い」
由は私を優しく抱き締めた
「大丈夫
私は不死身だから、由がこの世に居る限り私は死なない」
「そうだと祈るよ‥」