だが何故、アイツが私のマンションを知っているのか解らなかった
「どうですか?」
「コイツは今もマンションの周りをうろついてるのか?」
「その写真は昨日の物なので多分、今日も居ると思います」
「そう」
私と蔵智の間に暫く沈黙が続いた
そこに鍵を開ける音が聞こえ由が帰ってきた
「蔵智‥」
由は驚き、そう呟いた
「お久し振りでございます
お留守中に勝手にお邪魔して申し訳ございません
赤さんにお知らせしたい事が有りましたものでお伺いしました」
「そうか
おい浬士、勝手に入れるなよ」
「何で?」
「お前は狙われている身なんだぞ?
変装して来るかもしれないのに」

