この数ヶ月の間に、
前にも送ってきた私「赤」を譲ってくれという手紙が多数、送られてきた



だが由はそれらを断り続けた







私も今更、由とは離れられない





その中に由と仲の良い、一般企業で言うお得意さんという位置の所から私を譲って欲しいと来たが、
それも由は断った



しかし向こう側から一度、会わせてくれ、と言ってきたらしい








「という事なんだ‥

どうだ?

俺は断りたいが、こっちとしての立場があるんだ」




「会うだけなら良いよ」




「本当に良いのか?」




私は頷いた