「私の身体はそう簡単に抱かせはしない」









「そう言えば処女だったな」



「…」

















私は由の言葉を無視し
リビングのソファーに置いてある手袋をはめリュックを背負った




「おい、何処行くんだよ?」



「帰る」



「何で?」



「主何かと一緒に居たくない
他の女でも抱いておれ」




私はそう言い放ち扉に向かった




「ぁ、いや‥悪い!
さっきのは言葉のあやっていうかさ‥あ、おい浬士!」




私は部屋から出て早歩きでエレベーターに乗り込んだ
















ホテルから出ても由は追い掛けてはくれなかった








私はそのまま街の中へ歩き出した