「今度は平日に来るか」
由は眉を寄せて言った
「同感」
「俺が居るのに浬士に声を掛けるとはな」
そっちか‥
「それは私も同じ
私と由って恋人に見えないのかな?」
「腰に回してる時点で恋人だって解るから、それはねぇよ」
「じゃあ何で」
「そりゃお前、浬士が見惚れる位、美人だからだろ」
「由に美人って初めて言われた」
「そうか?」
「可愛いは言うけど」
「美人と可愛いが混じってんだよ」
「なら由も格好良い」
「知ってる」
うわ‥
「引いた目で見るんじゃねぇよ
今まで女に困らなかったから、そう思わざるをえないだろ」

