繁華街に着いて人の多さに驚いた
「今日、祝日なの?」
「あぁ」
だから多いのか
「行くぞ」
由は私の腰に回している手に力を込めた
色んな店を見て回り時には気に入った物を買った
正確には由に買って貰った
自分で払おうとしたら止められた
「何で払っちゃいけないの?」
「こういうのは男が払うものだから」
「でも」
「良いから」
由は有無を言わせないようにした
…
「ありがとう」
「礼なら身体で」
「…殴って良い?」
「いや、勘弁」
由は笑った
数時間掛かって繁華街を回った
途中、何回も声を掛けられたりした
私も、由も
全部、無視してたけど

