暫く素手での戦いが続いた
黄は一向に武器を出してくる気配が無い
蹴りを蹴りで受け止め拳を手で止めて攻防戦が続いている
これは何時か、どちらかがバテる‥!
これが武器を出さない理由なのか!
だとしたら…
私自身、体に熱を持ち始め
額にうっすらと汗をかいてきたのが解る
黄を見てみたが汗1つ、息1つ、乱していない
これが黄の力なのか‥
このままでは負ける‥!
「ッ!」
私は次の瞬間に壁に激突した
黄の予測出来なかった蹴りがまともに腹に受けた
私は腹を押さえて咳き込む
苦しんでる間も徐々に黄の足音は近付いてくる

