「…浬士‥」



「「赤」じゃなきゃ怖いから」








「浬士はそれで良いのか?」



私は由を見つめながら頷いた




「浬士がそうしたいなら何も言わない」



「ありがとう」



「あぁ」




由は私の髪を撫でた




「後四時間余りだな」




由は思い出しながら言った




私は由に踞(ウズクマ)るようにして目を閉じ温もりを感じた








「どうした?」



「何も無い


ちょっと温もりを感じたかっただけ」




由は私の背中に手を回した




「そうか」