「浬士‥大丈夫か?」 私は下に視線を落としながら頷いた 「警察はもう居ないから大丈夫だ 帰ろう」 由は私を抱き上げた 自然に首に手を回した 由の顔を見たらサングラスを掛けていた 「何でサングラス?」 「ちょっとした変装だよ」 変装になってないと思うが‥ 「それより腕、大丈夫か?」 「一応‥結構、深いから痛む」 「クラを呼ぶか」 由は私を助手席に乗せ自分は運転席に乗り込み電話を掛けはじめた 「あぁ宜しく」 電話が終わったようだ