私は机の上に置いてある携帯をリュックに仕舞い手袋を手に持った



「由、帰ろう」



私は由の服の袖を引っ張った




「あぁ?」



由はそのままの形相で私を見た



「恐い」



「ぁ、わりぃ‥」



由は元の優しい表情に戻り席から立ち上がった


私もリュックを背負い立ち上がった




「お前、生足かよ?!
あぁ、本当、心配‥」



由は私の足元を凝視した



「行くよ」



私は由を引っ張った







だが由は動かず又、男の方を向いた








「俺の女に惚れてんじゃねぇよ糞餓鬼が」



由はそう言い放ち私の腰を抱きながら出口へ向かった


















…餓鬼はどっちだ