「そこまでだ、黄」
頭上から由の声が聞こえ私の前に飛び降りた
「…ゆ、」
私は由の背中を見上げた
「間に合ったみたいだな」
「誰ですか貴男は
僕の邪魔をしないでくれませんか?」
「俺は赤のボスだ」
「ボス?」
黄の声が一瞬、低くなった
「ボスの貴男が何故、此処に居るのですか?
殺し屋の規制によると‥
ボスは戦いに加わってはいけないとご存知ないのですか?」
「知ってる
手は出せないけど条件は出せるはずだ」
「条件‥ほう何でしょうかねぇ」
「ボスは殺し屋共の抗争現場には行ってはいけない
そして自身の殺し屋の手助けは無用
だが場合によっては条件は出して良とする」
「…」