「又呆れてる」
「あ?」
由はソファーに凭れ掛かり腕を組んで私を見た
「さっきも呆れてた」
「あぁ‥」
「そんなに呆れてるなら別れても良いぞ」
私はステーキを食べ終え水を飲み干した
「お前に呆れてんじゃねぇよ
お前に甘い自分に呆れてんだよ」
「そう」
「それとお前は俺と別れられないから」
「何で?」
「お前が俺を好きだから
そして俺もお前が愛してっから」
「フッ」
私は笑った
ガシャンッ!
私が笑った瞬間に向かい側で音がした
前を見ると男がフォークを落としていた
だが男はフォークを拾わず私の事を見て真っ赤に顔を染めていた
…
私はその男から視線を逸らし由を見た
由は凄い形相で男を睨んでいた
…何やってんだ

