「気になる」
「まあ、話というのはな
前の話の続きでな、警察の方で進展があったらしい」
青が言っていたのと同じだ
「やっぱり警察はしつこい
長くて赤い髪の女の聞き込みをしていたらしい
そして最悪な事に裏関係の奴等にも聞き込みを始めたらしい
で「赤」の事が捜査上に出てきたんだとよ」
「…」
「…」
沈黙が流れた
「どうするの?」
「まだ「赤」の素性は世間に知られてないから大丈夫だと思うが
外に出る事を止めた方が良いだろう
学校も辞める事になる
それでも良いか?」
「良い」
「解った
櫻井浬士の記憶を消しておく」
私は頷いた
「ニュースでは流れてるのか?」
「ニュースには流してない
警察は極秘で調べているらしい」
「世間に流れたら記憶が消せなくなる」
「そうだな」