東京の雪

「ねぇ、薫」
「苺花ちゃん!おはよう、どうしたの?」
「薫の席の後ろって、誰かいた?」
「後ろ…?ううん。いないよ」

私の通路を挟んで隣側の千田 薫(ちだ かおり)の席の後ろに前まで、なかった席があった。
「誰の席かな…?」
「苺花ちゃんは、知らないの?」
「知らないから薫に聞いたんじゃん!」
「あっそっか~♪」

薫って、可愛いのに…何か抜けてる…。