動揺する俺を目の前に、キミは「優太のキス、好きなんだもん」と更なる爆弾を落とす。


でも拒否するわけにもいかず、触れるだけのキスを落として、すぐに帰り支度をした。



「ヤダ、帰らないで」


「ずっと一緒にいてよ」



そう訴えてくるキミに、胸の奥にズキンッと痛みが走る。


俺だって、帰りたくねぇ。


ずっとキミの傍にいたい。


だけど、それ以前に俺は……


キミに嫌われたくないんだ。


キミを大切にしたいんだ。



今にも泣きだしそうなキミを背に、俺はキミの部屋をあとにした。