こんなにも好きです

なんか泣きそーだ。
私、あんま泣かないんだけどな。

「おい!深田。どーしたんだよ?」

隣の翔太が聞いてきた。

「ううん。なんでもないよ!」

「なんでもなくはないだろ。
お前、最近よく泣きそうな顔してるから気になって…」

うそ…私、よく泣きそうな顔してたの?
私でも気づかないこと、翔太は気にかけてくれたんだね。
翔太は口は悪いけど、とっても優しい奴だから。
心配かけちゃわるいよね!

「ありがとう。翔太!」

私は笑顔でこれだけ返した。