-ピンポンパンポーン-
「1年3組、横山夏鈴(よこやま かりん)。1年3組、横山夏鈴。至急職員室まで来なさい。」
-ピンポンパンポーン-
げっ。あたしの名前だ。何かしたっけなぁー。
「ちょっとー、あんたまた何かやらかしたワケ??」
「一緒にいるあたしたちまで印象悪くなるからヤメてくれる??」
からかい口調であたしにそう言っているのは、この学校に来て仲良くなった友達、
櫻井 真和(さくらい みわ)と、二宮 南(にのみや みなみ)。あたしたちは高校1年生。
今は、お昼の時間。
「ホントさー、いい加減学習したらー??」
「うん、同感。」
こうやって2人に言われるのも無理はない。
ここ最近、呼び出しされることが多いから。
サボったとか、校則違反だとかつまんないことが理由なんだけど...
最初は注意だけだったけど、生徒指導とかいうのが入って、
それでも直らないから呼び出しされてるらしい。
「そんなこと言って、2人だって呼び出されることあるじゃん。」
実際そうだ。
「あんたには負けるよ。」
真和が言う。まぁ...確かにそうなんだけど。