ももの天然水

次々と競技が終わり、昼食の時間。

学校内だったらどこで食べてもいい。

「紗優!一緒に食べよ!」

「ちょっと待って、真奈。」

「うん、どこで食べる?」

「控え室でいいよ。めんどくさいし。」

「そうだね!紗優、お弁当は?」

「もうすぐ来る。」

「「きゃぁぁぁ!かっこぃぃぃ!」」

「「モデルの人かな?!」」

女の子たちの黄色い声…。

あ、来たかも。

「紗優、蓮。」

「あ、マコ兄。俺の弁当は?」

「ちゃんとある。」

「さんきゅー。」

誰かがうちのそでを引っ張る。

「ん、どうした?真奈。」

「だ、誰?」

あ、真奈と翔は会うのが初めてなんだ。