ももの天然水

声も出ない。

体の感覚がなくなってくる。

ただ、涙があふれる。

死にたくない…。

「なにしてんだ!」

「…!」

たまたま、ランニング途中の小学生の男の子が助けてくれた。

大事には至らなかったが、あの子にちゃんとお礼ができなかった。

そして、この傷が残っている。

犯人は、いまも捕まっていない。

蓮とマコ兄と魁斗が、病院まで迎えに来てくれた。

警察にいろんな質問をされたけど、答えれる状態じゃなかった。

妙にリアルな映像が頭の中で繰り返される。

吐く毎日。

夜は、1人で寝れなくて、そばに蓮がいる日々。

忘れたい記憶…。

でも、忘れてはいけない記憶……。