ももの天然水

ガチャ―――・・・

「紗優~、ただいま。」

「あ、れ、蓮先輩!すいません!寝てしまって!」

「ん、いいって。てか、こいつなんで顔赤いの?」

「そ、それは……」

そんな、「キスしたい。」って言ったなんて言えない。

どうすればいいんだ。

「ま、まさか…」

え?気付かれた?

「告った?」

「ち、違いますよ!」

それ以上の事いっちゃったんですよ。

少しホッとした自分がいた。

「おい、紗優。なにがあったんだよ~。」

紗優を揺らす蓮先輩。

すると、いきなり紗優が立ちあがった。

「な、なんでもないもん!」

そう言って、紗優はリビングをとびだし階段を上って行った。

や、やばい。

蓮先輩と二人の空間。

なに、言われるんだろう。