特に用はなかった。

ただ、二人になりたくなった。

「なに?どうしたの?」

「…がんばってるね。」

「ま、まぁ、それなりに。」

「…今日、一緒に帰れる?」

「ごめん、今日は、無理。」

受験生だってことは、わかってながらも、胸にズキッとくる。

しょうがないよな。