ももの天然水

「紗優、会いたかった。」

紗優を抱きしめる。

返事をするように、手をまわしてくれる。

「そこに、座って。」

ソファを指さして、言う。

「ココア飲む?」

「……うん。」

立ち上がって、キッチンにむかう。

ココアの入ったマグカップを両手にもち、紗優の隣に座る。

「熱いから気をつけてね。」

「…うん。あ、それ。」

紗優が、ゆびさしたのは、俺の首もと。

「あ、ネックレス?」

コクンとうなずく、紗優。

紗優が、くれたネックレス。

あの日から、毎日つけてる。