ももの天然水

「え?紗優戻らないの?」

「今、なんじ?」

「2時45分」

「え?!」

もうそんな時間。

しょうがない、戻ろう。

「送ってく。」

「いいよ、すぐだし。」

「手、繋ぎたいだけ。」

大きくてぬくもりがあって、温かい手。



「ただいま~。」

「あ、紗優!」

「ん、真奈?どこ?」

「ここ!」

なんだ着替えてるのか。

「紗優、次これ着て!」

カーテンの隙間から真奈の手が出てくる。

手に持っていたのは、メイド服。

「え?絶対にいや。」

「てか、俺が許さない。」

「あ、水城くん!」

カーテンから顔だけ出す。

「今、女子の人数が足りてないの!」

「だって、着替えるのめんどくさいし。」

「みんな、紗優を脱がせちゃえ!」

え?

また?

「ちょ、タイム!わかったよ、着ればいいんでしょ。」

「え、紗優。」

「見られたくないから帰って。」

「いやだ、ここまで来たら見る。」