「めぐ~。おっはよ~。」
まほが朝からテンション高めで来た。
「おはよ。」
「ねぇ~、めぐ、今日ね私すごくわくわくしてるんだ。」
「え?なんで?」
「だって高校生になったんだよ?これから文化祭に体育祭、それから恋愛。高校生ってなんかちょっと違うよね?」
「そうかな。」
「そうに決まってるよ。絶対楽しいって。それに担任の先生だってかっこいいしね。」
そういえば今日から一年間ずっとあの先生と一緒だな。
「うん…。」
「めぐテンション低いよ~。」
「そんなことないよ。」
「そう?」
それから私たちはあまり喋らず学校に坦々と向かった。
「おっはよ~。」
見知らぬ人の声が聞こえた。
「初めまして。私、まいって言います。まいまって言って昨日の面白コンビだよね。爆笑しちゃったよ。」
「え~。まいまって言うんだ。私は、まほ。こっちは私の親友のめぐ。よろしくね。ほらめぐも。」
「よろしくお願いします。」
私はなんだかこの人を好きになれないような気がした。
「めぐちゃんと、まほちゃん。じゃぁめぐっちとまほっちって呼ぶね。」
「おもしろーい。めぐっちとまほっち気に入った。あはは~。」
「気に入ってもらえてうれしいよ。もうすぐ学校始まるよ。急ごう。」
キーンコーンカーンコーン