『嘘。嘘。気づいてたって。てかなんで淳平がここにいるんだよ』 淳平はちょんと結んだ前髪をサワサワ揺らしながら言った 『いやぁ〜ね、大翔の様子が心配でさ…』 『てめぇ…ただ澤瀬達との会話が聞きたかっただけだろ』 『はいそうですごめんなさい。もー大翔君ったら怖い♪もーいーもんねーだー。』 俺は淳平のいじけた後ろ姿を見ながらもあの、「澤瀬瑠美」が言っていた言葉を考えていた。