バイオハザード

その時だった。
Rrrrrrrrrr…Rrrrrr…Rrrrrrr…
電話が鳴り響いた。

シェリーは恐る恐る出た。
『もしもし…』
『シェリー?ちゃんと隠れた!?』『ママ…!皆怖かった。叫んでたり…』
『大丈夫。ママ達はすぐに行くわ、それまで待ってて。』
『うん。』
「ヴー…………」
『ママ!?今の何…?』
『まさかもう…!』
『なんなの!?ねぇ!ママ!?』
ガチャッ…
『ママ!ママ!』
『怖い…逃げよう。』
シェリーは走った。警察署内を。やがて、疲れて歩いていた。
カラン…
『女の子?レオン!生存者よ。』『本当か!?』
〈誰にも近づいちゃ駄目!〉
母親の声が繰り返される。
逃げなきゃ…!
『あっ、待って!』
逃げよなきゃ…逃げなきゃ…逃げなきゃ…
もう、走れなくなった。
署長室であろう場所にシェリーは座っていた。