1998年9月
『シェリー、起きなさい。学校遅刻するわよ。』
いつもと同じ朝。
『うん…』
『早くしなさい、お母さん達はあなたを世話してるほど暇じゃないの、12歳なんだから、そろそろしっかりしたらどうなの?』
しっかりしてなきゃいけないの?12歳だから?
なんで…
そういうとお母さんは下に降りて行った。
私も後を追うようにして降りて行った。
一階に降りると両親がいた。
二人共仕事の話をしている。
『おはよう…』
返事は返ってこない。
いつもと同じ。
私はテーブルの上に置いてある、惣菜を食べ始めた。
冷たかった。
二人が務め始めてから、私の生活は変わった。
暖かい家庭ではなくなったのだ。いつも二人は喧嘩ばかり、頼れる人もいない。
寂しい。誰か助けて。
アイシテ下さい。

冷たいご飯を食べ終わると静かに学校へ行った。