純~Love Story~愛

元も戻した椅子に座って胸を抑える。


ドキドキ


まだ鼓動が早い
荒治療みたいだったな 心の準備もなくて…。


目を閉じる。

Keiは あの頃の 佳真とは全く違う人間になっていて


距離感も感じた。


もうそろそろ忘れなきゃ
前に進めないから・・・・・・。


「よし 帰ろう~~。」

鍵を園長に戻して外に出たらもう暗くなっていた。

「貴重な休みだったのにな~。」

「悪かったな。」

え?


驚いて振り返る。

「嘘・・・・・?」

「なつかしくてさ。一緒に歩いてくれない?」

深く帽子をかぶって 立っているのは
Kei だった・・・・。

「まさかこんな突然会えるなんて
思ってなかった……。心の準備まったく ゼロでさ。」

それは私のセリフ……。

「運命感じない?」Kei が笑った。

「別に感じない。」思いっきり気のないフリをした。

「つまんねーの~」Kei が笑った。