子供たちが両親に手を引かれて園を去って行く。
何度経験しても寂しい気持ちになった。

それから先生たちから
お祝いの品をもらってビックリ。


園においてあるのと同じ
コーヒーをおとす家電だった。

「これで美味しいコーヒーを
ダーリンに入れてあげてください~~」

忍先生が悪戯っぽく笑った。

ほんとうに私は幸せ者だなって思った。

「幸せになってね。
うらやましいな~~~Kei のお嫁さんか~」

「ありがとうございます。」


Kei のケガも完治して
映画の公開も始まった。


お騒がせもあったせいか 映画は爆発的ヒットをして

Kei の評価も高い作品になったようだった。

私も自分の仕事に誇りを持てた
最後になった。

自分の今日までの人生 やり残したこともない。
そしてこれからは
愛する人と一緒に歩いていく人生が始まるんだ。


園を振り返った。子供たちと歌った園舎に
駆け回った園庭

全てが私の宝物

そして真っ直ぐ前を向く

これからは 佳真とともに歩く人生が待っている。