声にのせて


「うん、そうだよね

言わないとわかんないよね、がんばるっ」

そう言うと美詞が立ち上がった

「ちょっといくね、お弁当…」

「置いといていいから、いってきな」

えみが優しく笑った、

汐里を元気付けてくれたときのように

「うんっ、いってきます!」

美詞は食堂に向かって走り出した