声にのせて


「え、ちょっと?」

春斗くんの慌てる声が聞こえる

「ありがと。」

やっぱ大好きだっ、


「フフ、どういたしまして」

「ほらほら、左足まだだから座って」

もう一度ベンチに座って

春斗くんに処置してもらう

「女の子は大変なんだね」

履いていたヒールとは違い

レースのワンピに似合う

ぺたんこのサンダルを履かせた

「え、」

「うん、やっぱりかわいい。」

春斗くんは満足そうな顔をした