声にのせて


息の荒い春斗くんが目の前にきた

「ーハァ、ハァ ーッ 」

息を整えようにも整わなくて

「ーハァ。この子はダメです

いくら三田さんだろーと、ハァハァ」

プッと誰かが吹き出すと

みんな一斉に笑いだした

「冗談だよ、がちになんなって」

笑いながら夏川くんが自白する

「すんません、俺が

三田さんがコクるってって

シャワー室でビビらしたんすよ」

笑いの堪えられてない夏川くんを

ナイスプレーと部員が口々に褒めた

「ちょ、本当勘弁してくださいよー

身体ふかないで服きちゃったじゃないっすか」

部員の笑い声が止まらなかった