「はーるくんっ、??」

「どうした?」

映画を見ている最中、

脇腹に抱きついてくる汐里

「春斗くんがお家、家族いないっていってたから

キッチン使わせてもらえないかな?と思って」

「え、キッチン??いいけど」

だから荷物重そうだったのか

「ありがとう。じゃあ映画終わるまでに

作ってくるから見ててね」

トートバッグを手に立ち上がる汐里の手を掴む