「エヘヘ、どうしたの」

腕のなかで照れる汐里は可愛くて

また春斗ばかりがどきどきしているような

気になった

「汐里、好きだよ」

汐里が

一気に熱を帯びていくのがわかった

「なに、急にっ」

不意打ちにすねたような声をだす