「……許してくんない?」
そう止まったままの真希を見下ろし呟くと
「信じらんないっ!」
と怒ってしまった。
だけど、その目には涙が溜まってて。
その涙が昨日と違うものだってことくらいは、わかるから。
ポンポンと真希の頭を優しく撫で
「ごめんな?」
真っ赤になった真希の目を見て言った。
「もういいよ、馬鹿」
そう言ってくれた真希はいつもの真希で。
昨日みたいに怒ってもないし、いつもみたいに不機嫌でもない。
「ちょ、歩?」
「だーから、あゆって呼ぶなってんだろ?」
「いや、これ!」
真希が指差すのは、俺の右手と真希の左手が繋がれた場所。
だって、手繋いだことねーじゃん?
「まずは、この辺からはじめてみようかなって思って」
「は? 何のこと!?」
驚いた顔を見せる真希に、にっこりと笑顔を返して。
もうひとつ。
さっき真希を呼びに行ってくれた友達と……他の皆さんにも笑って手を振った。
勿論、真希からは
「明日、学校行ったら絶対からかわれるでしょ、馬鹿!」
なーんて怒られたけど。
取り合えずは、ココからはじめよう?
初めて繋いだ手を離さないように……。
ところで、この次のステップってどうやって踏めばいいもんなの?
そこんとこは、兄ちゃん馬鹿の愛未にでも相談してやるかっ!
-END-

